香港は、ちょっと油断するとすぐに店がなくなってしまう。
まだまだ住みたてで、ドローカルな店に入れなかった時に紅磡道脇の側道の先にあった海皇粥店は貴重だった。
お粥は、どこのお店に行っても皮蛋痩肉を選ぶことが多い。チェーン店だけど間違いなく美味しくて、気に入っていた。
油器を食べたのもここが初めてじゃないだろうか。
油條ついては「中国ではお粥を食べるときに一緒に食べる棒状の揚げたパンのようなもの」とだいぶ前に知っていて、ふふーん油條を粥を食べるときは添えるんだよーなんて得意げ(?)だったが、保温ケースの油條の横に、どでーんとデカイ唇みたいなものが置いてあったをみて、なんじゃこりゃ!?とびっくりした。
よくよく見ると、実家そばにあったパン屋さんで出していた揚げたドーナツにそっくり。
何故揚げドーナツ!?と、勇気を出して頼んでみたら、そのまんま揚げドーナツの味がした。サーターアンダーギーに似ている。
うはーー牛乳と一緒に食いてーーーーー!と悶える(?)ほどの揚げドーナツさ。
すっかり気に入って、お粥を食べずに油器と豆漿とちょっとしたおかずみたいな組み合わせも試すようになり、日本に帰国するときに空港の海皇粥店で買っていったものである。
でも、やっぱりお粥に浸しては食べれない・・・・・