れ記茶餐廳の朝ごはんは、中々充実しています。
ガッツリいきたい方は、欧陸式早餐や、麺で。シンプルにサッと済ませたければ、多士と奶茶。
香港では大抵、奶油多だけど、時々シンプルに牛油多士にすると、カリッと焼けたパンの香りを楽しめます。
そして、奶茶。
『朝一番に、ケトルを火にかけて、たっぷりの茶葉をつかっていれた丁寧に紅茶に、たっぷりのミルクを注いでミルクティを作る。カップを両手の中におさめながら、目が覚めますようにと一口づつ飲んでいくと、体が温まるにつれ、頭を冴えてくる。今日もお天気がよさそう♪』
なんて、おフランスあたりではこんな感じになりそうだけど、当店は
香港式な茶餐廳です。
ペコペコのケトルにガッツリとリプトンの茶葉を木綿の袋にいれてグラグラ煮出し、その濾し袋を上下に何度もふってさらに濃くておいた紅茶に、黒白淡奶のエバミルクを注ぎ、カップの縁ギリギリまで淹れた奶茶は、テーブルに運ばれてくるまでにソーサーにいくらかこぼれている。
陶器のカップならいいけれど、ガラスのコップに注がれた場合には熱くてしばらく持てないほどのそれを一口飲むと、普通の紅茶からは想像できないストロングな紅茶の味と、それを和らげるエバミルクの円やかさが
「やっぱこれだよねぇ」なんて言葉をつぶやかせてくれます。
サクッとトーストを食べ、奶茶を飲む。
活気ある街にぴったりな、朝ごはんです。