荷李活道(ハリウッドロード)はてくてくと散歩するのにピッタリな通り。
きつくない適度な起伏があり、華やかな部分から生活の香りがする部分、新しい香港と古くからの香港をこの通りで体験できる。
また通りに面してお店も多いから、途中の休憩にも困らない。
SOHO側なら「オープンカフェ」というのがぴったりな店もあるが、文武廟を境に上環側はローカル度がぐっと上がる。
中国アンティークの店がたくさん並ぶ中に、古くからの茶餐廳がある。
『興記咖啡』と赤い字でシンプルに大きく書かれた看板の下、飾り気のない「サッシ」と呼ぶにふさわしいガラス戸を引き店内に入ると、そこはとろりとしたローカルな時間が流れる。
午後4時ぐらい。歩き疲れてすこし気怠い気分の時にはぴったりだ。
11月というのにこの日はTシャツでもいいくらいの陽気だったから、トーストにコンデンスミルクを挟んだ奶油多士と凍檸茶にした。
ものすごく濃いからか、はたまた温かったからかクリームダウンしているアイスティーに檸檬が4切れ。スプーンで押さえながらストローでガシガシしていると、あぁ香港に戻ってきたんだなぁとしみじみする。
夕飯まで時間がないが小腹がすいたから奶油多士。香港のトーストは薄くてカリカリ。
トーストにバターとコンデンスミルクの組み合わせってなんて美味しんだろう。
長時間座っているとお尻が痛くなる丸椅子や、直角のボックス席がとても香港らしい。
[お店の場所]
興記咖啡室
上環蘇豪荷李活道182號地下