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菜譜子的香港家常 ~何も知らずに突撃香港~

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2014年 06月 08日

麥生記冰室@梅窩涌口街・梅窩

この店にくるために、今回、梅窩へ行こうと思った。

前回ここを訪れたのは、昨年3月ごろだったように思う。春ともまだ言えない寒さで、長洲や坪洲などを回る過程で少しの時間いただけだった。

たぶん2時間に満たない滞在の中で回ったところの、すべてがやっぱりかわいくて、ご飯を食べてきてしまった後で見つけたこの店に入れなかったのをすごく残念に思っていたのだ。

中まで見れなかったけれど、入り口からしてものすごく冰室らしい冰室で、絶対に美味しくていい店に違いない!と思える雰囲気。

今回行ってみたら、雰囲気と中身がぴったりだった。

一年前と変わらない、タイル張りに赤い字で麥生記冰室と書かれた入り口。
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店の前の道には、テーブルとイスとパラソルが出ていた。店内は、伝統的茶餐廳の見本のような配置。使われている家具類もこれぞザ・茶餐廳といった感じである。

なにせ、カウンターが香港茶具博物館で見たような、美しさ。
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タイル張りのカウンター、カウンターの下には神様を祀り、厨房とカウンターをつなぐ小さいけれど使いやすそうな小窓。背面には棚が作りつけられて、紙コップなどの必要なものが置かれている。

脇の棚も無駄にせずに、棚を取り付けて、とりあえず使わないものを置いておく。

そして、カウンターの上には、ガラスのコップや、ソーサー代わりの皿、添える調味料が整然と置かれている。
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後ろの厨房は壁があり、その横は通路になって裏口へと続いている。この通路は士多状態になっていて、店で使っているパンと兼用でお客さんも普通に買えるようになってたり、食料品が売っている。

こういう雰囲気のいいお店は絶対に奶茶が美味しいに決まってる!とすごい決めつけで、奶茶と奶油多を頼む(飲茶した後だけど)。
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ここの奶茶はガラスのコップで出すタイプ。

カウンターの後ろの電熱器に、大きなヤカンがかかっており、これに濃い紅茶が入っている。ここからグラスに注ぎ、エバミルクを投入して出来上がり。ちなみに手前に置かれている冷蔵庫のコカ・コーラの漢字表記である可口可樂と書かれた字も、いいよねぇ。
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カンカンに熱せられたお茶なので、グラスを持つのもしばらくできなかったほど。やっと持って飲んでみると、お店の雰囲気そのものの、これぞザ・奶茶という味でうれしくなる。

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奶油多も素敵で、どうしたらこんなに上手にトーストできるのか?というくらい完璧なトーストに、微妙に耳が切れていて、中にバター(ちゃんと溶けていた)と、コンデンスミルクが入っている。

渡辺徹がやっていたアーモンドチョコのCMで(古いなー)、一口かじると「カリッ」なんて音がしていたが、ここの奶油多は一口かじると「シャコ!」という軽快な音がし、パンのいい香りが口の中に広がって、コンデンスミルクとバターとバッチリとあい、笑顔になってしまうのだ。

お店の壁にかかっているメニューの自体も、ザ・冰室というにふさわしい字体で、萌え死にさせる気かっ!ってくらいかわいい。
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メニューはこんな感じ。
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梅窩碼頭前の熟食や、ここまでの道は別として、この周辺にある茶餐廳はここだけのようだけど、ひっきりなしに人が来る、でもそれもそのはず。お店がないからが理由じゃなくて、美味しいからが理由だと思う。

by recipkoinhongkong | 2014-06-08 18:00 | Eat


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